国民生活センターによると、ある2年間で美容整形手術が原因と思われる苦情相談は129件もあったというのです。眼の下にコラーゲンを注入したら、顔の筋肉が傷ついて赤紫のあざができた、しわをとるために額に注射をしたら、顔の筋肉を傷つけたせいか、まぶたが上がらなくなった、美白しようとレーザーを照射したところ、赤く腫れてあとが残った、などがありました。国民生活センターによると、平成3年には25件だった美容整形手術関連の苦情は、12年には187件と7倍を超えたというのです。
全国の消費者センターの集計では、平成11年度の1年間にピーリングエステの被害が約90件発生。顔にやけどの傷が残ったというケースが40件にのぼってしまいました。こうした事態を受け、国民生活センターでは注意情報を出して消費者に注意を促した結果、平成12年度には82件に減少したといいます。危害件数も28件に減ったのです。美容整形の手術をするクリニックでトラブルを抱え、大学病院を受診する人は、新規患者の1割以上にのぼることがわかっています。
手術後の腫れを特異体質と片づけられたり、手術器具を体内に残すなどのずさんな手術が行われていたケースがあるようですが、大学病院は大半の患者は民間のクリニックを転々とし、来院するのはごく一部であるとわかっています。国民生活センターには、費用の高額請求についての相談が殺到しています。脂肪吸引術の相談に行くと、翌日手術することになり、契約書に拇印を押したということなのですが、その夜、やめることにしたが、20%にあたる14万5000円を請求されたというトラブル事例もあります。
また、親からの苦情も良くあり、未成年の娘がクリニックに相談に行き、総額97万円の契約をしてきたところ、驚いた親が解約を頼むと、26万円請求されたなどの相談も多くあったようです。それでもこのようなトラブルについて多少なりとも承知の上で、美容整形手術に訪れてしまうのも女性の美にかける貪欲さが伺えます。